個性を失うと全体に飲み込まれてしまう!
グローバリズムの悲劇
デカップリングと全体主義
共同体の崩壊個が個性を失うと全体に飲み込まれてしまう。没個性を要求するグローバル化とは、誰が何を目指しているのか?地域が地域性を失うと人々は故郷を失うことになる
お客様から離れると仕事の実体を失い、お金に質を求めない金融の世界に飲み込まれて行く。個性(アイデンティティー)を失った者は、全体(グローバリズム)に飲み込まれてしまう。この自覚がないと情報も金融も大資本に飲み込まれてしまう。大が小を吸収し、全体主義へとひた走る。
グローバル化をグローカル(Global & Local)という言葉に置き換えて考えると、素直に理想のグローバル化が見えてきます。しかし、実態は大が小を制するグローバリズムが侵攻している。
私が世界の中心だ!
個性の集合体をグローカルと言う。
しかし、没個性を要求するグローバル化とは、誰が、一体、何を目指しているのか?
ユニバースな幸福がそこにあるのか?絶対にない!
アイデンティティを失った民族、国家、企業、個人に果たして幸せはあるのか?
絶対ない!
農村社会では、みんなが労働や時間の貸し借りをしながら田植えや稲刈りなどの農作業を助け合いの精神で協力してきました。みんなの心の貸借表の帳尻が、時間を経てみるとピタリと合うからこそ、今だにこうした素朴ではあるが、お互いの対価を相殺し合う、切実な人間的連帯感、人の結びつきが残っています。この共同体の相互扶助の精神を「結(ゆ)い」と言います。
しかし、人間関係の煩わしさから、お金で済むことは、何でもお金で済ませるようになり、人々はバラバラに分断され、利己主義を生む競争社会へと突入し、決して人間らしい社会とは言い難い時代になってしまった。私たちは、閉息された管理社会に封じ込められ、精神的に無言の圧力をかけられ、いたたまれずに、辛い現実から目をそらし、この苛立ちに空しさを知り、疑うことをやめ、馴致してしまい、諦めることで、生活をエンジョイしているようです。全体主義への生き方です。もっと個性的で、もっと創造的に、もっとシンプルに生きるためには、私たちひとり一人が、主となり、このような思い込みや呪縛から自らを解放しなければなりません。
想像してみてください!何もかも飲み込んでしまうブラックホールのように、今、コンピューターが現存するモノや制度をどんどん飲み込んでいます。まさにもう一つの現実が、コンピューターに集積され、物質文明と相待する裏の世界が形成されています。この裏の世界が、インターネットに結ばれ、時間も空間も超越したことにより、私たち一人ひとりの意志が、現実の社会を大きく変えられるようになりました。だからこそ、私たちは、自分らしく生きるためにも、ネットワーク社会の生き方を農村社会の共同体に学び、仕事は仕事で返し、情報は情報で報いる相互扶助の結いの世界を来るベき人間社会の精神風土と考えました。
※ decoupling デカップリング
「切っても切れない」ような関係を、解消してバラバラにしたりなること。グローバリズム(全体主義)のOS。人は今を解消し、大きなものに属した方が楽をして生きれると言う幻想を抱き、その拠って立つ基盤を失っている。その反省から自立して共生する結いの生き方(yuimix)に目覚め始めている。
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