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健康長寿 信州
長野県は、日本の屋根のような寒冷地でありながら、健康県ではないかと気づいたのは、1986年頃である。その頃は、そのころは、寒冷地は寿命が短いと言うのが定説であった。ところが1985年の長野県の平均寿命をみると、男4位、女7位であった。吉村県知事も非常に興味を示されて、県衛生部に調査させた。当時の調査の結果は、「長野県は海に面していないのでタンパク源がなく、そのためにいろいろのものを食べた。それがいい結果を生んでいるが、これからはだんだんと寿命も短くなる一時的現象だ。」と言うものだった。ところがそれから十年、長野の平均寿命はどんどんのびて、ついに男性は日本1位に、女性は4位になった。それだけではなく、長野県の老人医療費は、一人平均で北海道の半分、全国平均より約20万円も安いことがわかった。全国の各県の老人医療費が長野県並になれば、2兆円以上の節約になることもわかった。
こう言った点に注目した国保中央会は、1996年度の研究として、「市町村における医療費の背景要因に関する報告書」をまとめた。この調査の過程で長野県は健康県ではあるが、その割に100才老人は少なく、つまり長く生きるが、死ぬまで元気で、死ぬ年齢はそれほど長くないと言うことも分かった。これをppk(ピン・ピン・コロり)といって、一種、理想とも言える状態で、おおくの国民も知りたがっている。この調査では、長野県の老人医療費の安い理由は、他県に比べて医師が少ない、空きベットがあっても病院が在宅介護をすすめる、第二の人生として長野県民の多くが農作業をしていて生き甲斐がある、などのことが分かった。長野県全体の健康状態は世界に誇れるものだとおもうし、日本全体が長野から学ぶところも多いと思う。しかし、まずこの誇るべき事実を長野県の方々に理解し、納得してもらいたい。本当は、長野の実態をどう行政に生かすかという重要な問題があり。これが厚生省の仕事である。ただ医療費のリストラを叫ぶだけではなく、どの県も長野県のようにすれば老人医療費だけではなく、若い人の医療費を含めれば三兆円ぐらいの節約になるのではないか。この本を読んで考えて欲しい。「ppkのすすめ」医事評論家 水野肇 共著 紀伊国屋書店 出版
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