マルチハビテーション(多拠点生活)のすすめ!

都会と信州を生活の舞台とする
ライフスタイルはいかがでしょうか。


 農業に憧れて田舎暮らしを望む都会人が、多くみられることは喜ばしいことです。しかし、生計を農業だけに頼るのは、今は現実的な選択とは言えません。農業をしたい人が、就農できる受け入れ体制が未整備のままになっているからです。そこで、今ある経済的な基盤を都会に残し、生活の主体を田舎に求めるのはいかがでしょうか。このことが、最近のネットビジネスの普及や通信情報技術の発達、高速道路の整備、休耕田の利用などによりライフスタイルの多様が可能になっています。

 サテライトオフィース、リゾートオフィースが実験的に大手企業によって開始され久しいのですが、組織から脱しきれない会社人間には、島流しにあったような疎外感を味わされるだけで、創造的な展開にはなかなか結びついていかないようです。逆に、専門分野の深い知識および技術を持った個人がコンピュータを学び、ネッワークで自らをプロモーションするビジネススタイルが進行しています。自宅の書斎、工房にいながらにして、他の分野の専門家と特定のプロジェクトを共同作業するスタイルです。自宅が仕事場です。インターネットは、遠隔地に住む人が相談をしたり、共同作業をしたり、他の地域と関係を持ったりするための手段を提供します。長野県にはCATV等、通信環境の整備が進んでいます。また、人間らしい生活の点でも、もともと持ち合わせているもてなしの心が、張りつめた現代人の気持ちを癒し、refresh、recreationの原動力と期待できます。

 時代は古い衣を脱ぎ捨て新しい時代に脱皮しようとしています。
私たちは、文明社会の揺り戻しに直面し、社会的にも、個人的にもお手本とするものを失い、大きく変わろうとする歴史の狭間に揺り動かされています。
 モノが溢れ、ゴミとして処分するか、資源として再利用するか選択を迫られ、私たちはエコロジーの道を選びました。この結果、産業あるいは企業は適正規模に落ち着くまで縮小を余儀なくされ、それに伴い余剰人員が東京から、企業からどんどん放出されようとしています。消費税が流通経路の短縮に拍車をかけ、インターネットが製販一貫体制を促進させ、それにともない販売費の抑制が図られ、経営のスリム化がどんどん進んでいます。職場では、現場週40時間での経営管理が強いられています。どれだけの企業がこの規制の中で営業収益をあげられるか疑問です。辛うじて、これに応えようとしているのが、一日24時間フル稼働している産業用ロボットと電子店舗(IT)です。これが人にかわってモノづくりをしたり、お金になる情報を効率よく集め、労働時間の短縮を可能にしています。ますます現場から人が必要となくなっていきます。

 組織はネットワークに置き換えられ、管理とは他人を管理するのではなく、自らを治める意味に変わりつつあります。東京神話、サラリーマン神話の崩壊が進み、それぞれが自立することの意味とそれを実行する独自のマネージメントが問われています。

 新時代のキーワードは、「自然との共生」「魂の再生」「Give and Give」
人間の限りない欲望を制御する気運が、新しい哲学を生み、その実践が21世紀の生き方になります。時間に干されるのを待つよりは、時間を味方にしたいものです。信州に住んでもらうためのふるさと定住化事業が、長野県の各市町村で進められています。また、生き方を共有できる仲間が、生活空間をともにするコミュニティーづくりも始まっています(コーポラティブハウス)。人にも、自然にもオープンに生きられるか、信州の良さを享受するライフスタイルをみんなの知恵で復興されましょう。

 田園ルネッサンス
 健康長寿 信州
 Iターンは1500人超す
 豊かさ・満足度、長野県が全国1位

信州ふるさと通信
インターネット安曇野
azumino@cnet.ne.jp