念仏講


毎月25日午前11時
東之門 寛慶寺本堂
組 織   信者70人から80人
石像石塔  念仏塔

 崇拝対象は法然上人伝記の掛軸、法然上人の御文章、後柏原天皇の詔書の掛軸。供物は灯明、線香花、菓子など。
 1枚起請文(遺訓)を唱え、礼拝(三唱三拝)のあと、大きな数珠で念仏を唱えながら百万遍を、20分から40分くらいまわし住職の説教がある。
 3月25日は御初講で、法然上人の御忌の回向といって、8月8日のお施餓鬼、12月6、7日の仏名会とともに寛慶寺の3大行事である。
 出席者は女性が多く壇家以外の人も参加している。また御初講には精進料理が出る。白い御飯に黒豆が5、6粒のっていて、豆腐と大根、里芋の粕汁と、ひじき、おから、がんもどき、竹輪、青菜の煮物、漬物などである。
 この講は江戸時代より続いていて参加した女性は先祖の供養のため来ている。子どもの頃祖母につれられて来た。昔はもっと身なりをととのえて来た。念仏講に参加すると心が安まる。年配の人の話を聞くとためになることが多いなどと話している。
            (昭和62年3月25日・水科善臣氏)

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村人の祈りが聞こえる

信州ふるさと通信
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