念仏講


毎月15日頃
芋井荒井 公会堂
組 織   部落全戸10人から15人 当番は2軒で、女衆が中心となり念仏講を行う
御利益   家内安全 五穀豊穰 疫病よけ はしかよけ

 崇拝対象は、阿弥陀如来像。供物は花、灯明、菓子、果物など。彼岸、地蔵盆やしょうまなどの時はだんごをあげる。
 午後有線放送と寄せ鉦をたたいて知らせる。集まったらお茶を飲む。「般若心経」「南無阿弥陀仏」を唱え木魚をたたき、全員で数珠を150回くらい廻す。当番が料理を持参する。天麩羅、煮物
 おはぎ、サラダ、ごま和え、漬物などでお茶を飲む。お楽しみ会の意味もある。
 出席者は村中誰でもいいが、現在は女性のお年寄りが多い。日取りは15日だが、当番の都合で変更することもある。
 この村には古くから寺があり、住職がいたり尼さんがいて仏の供養をしていた。最後の尼さんは古牧の中村からみえた方で、各戸を廻って仏の供養をしたり托鉢をしていた。お彼岸には尼さんが中
 心になって数珠廻しや、やしょうまなどを行っていた。寺の電気代などは村の費用でまかなっていた。昭和27年ころ80才くらいで尼さんがなくなってから、村の女衆が中心になって念仏講を行うようになった。また寺は無住となり、その後取りこわされて、その時あった文書類は焼却されたらしい。
           (昭和57年7月14日・古沢文男氏他)

善光寺平のまつりと講 目次

村人の祈りが聞こえる

信州ふるさと通信
インターネット安曇野
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