観音堂大法要(四万八千日)


4月28日 8月9日
若槻吉 山千寺観音堂
組 織   地縁
御利益   家内安泰 交通安全

 崇拝対象は観音菩薩像。勤行は地蔵院の住職父子が来て午後3時半頃から5時頃まで般若心経、観音経をあげる。参詣者も供に経をあげる。供物は灯明、餅、花、菓子、季節の農作物を煮炊きしてあげる。
 出席者は地蔵院の住職、吉・田子・山千寺部落の区長、副区長をはじめ、男、女、子供達が参加する。この日は四万八千日といって尊い日であり、今日お参りすると四万八千日お参りしたと同じ功徳があるといわれている。
 祭りの順序として、鐘の合図で集まり住職が灯明をあげ、お経をあげる。参詣した人達が焼香をする。住職のお説教をお聞きし、その後一同がお供物を頂き、お茶を飲み歓談する。
前日の8月5日、山千寺の部落の人が集まり、一日がかりで境内の掃除をする。
 山千寺の銅造観音像は像高29・7センチ。この像の特徴は、体にくらべて顔が大きく、また、手足が大きい。口もとに微笑をたたえ、衣文に飛鳥仏の面影を残している仏像である。国指定の重要文化財に指定されている。
 山千寺の観音堂は、戸隠山顕光寺の末寺であった山千寺が明治維新で廃滅したのちに建てられたものである。
             (昭和60年8月9日・丸山茂氏)

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信州ふるさと通信
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