犀川神社御祭礼(太神楽)

4月 9月21日 22日
安茂里大門 犀川神社境内及び差出公民館
組 織   差出 大門 小路  西河原(旧窪寺村地区)全員 地縁
御利益   五穀豊穰 家内安全 悪魔祓い
古文書   天保14年松代藩提出文書がある(神楽獅子舞の儀礼 規約 順序など)

 崇拝対象は祭神大山咋神。合祠は天照大神、大物主命、大山祇命、健御名方命である。9月21日夕方6時頃、差出公民館前の舞台で4地区(差出・大門・小路・西河原)が集まって獅子舞をする。7時頃そこを出発。お囃子をしながら犀川神社境内の番付道路(花火の順番が書いてある)を通って行く。
 供物は飾り餅、魚、昆布、野菜、果物、米一升他、三宝とお神酒徳利の形をした張子の飾り物などを上げる。境内では花火の打ち上げがあり三番叟などの獅子舞が奉納され、夜遅くまで参拝者で賑わう。
 22日午後1時に氏子総代元締宅へ、斎藤神主と総代が集まり、お供え物を持って行列し、犀川神社神前に供え祝詞を上げ祭事を行う。この後、元締宅で直会をする。また同社は山王さんとも呼ばれ、日吉山王を祀っていた。
 毎月1日、15日は氏子達でおまいりをする。元締役は2年交替とする。
 室町時代からの伝承では、犀川神社の太神楽は伊勢太神楽獅子舞系に属するもので、日本古来の民俗芸能御神楽と中央アジ方面から渡来した伎楽に属する獅子舞踊りが総合形成されたものである。
 太神楽の特徴は神楽獅子と能楽の「翁」の白尉との結合した神楽獅子舞三番叟がある。一人立ち、続いて二人立ちの「長衣呂 曲獅子舞」と続く。
 裾花中学には、神楽クラブがあり、秋まつりに差出の氏子と合同神楽をあげる。犀川神社太神楽は市の指定無形民俗文化財である。
          (昭和57年5月27日・青沼幸信氏)
               「長野市の文化財」参照

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