天神さんの祭り





8月24日
若槻壇田 若月神社境内 天満宮石祠の前
組 織   15歳迄の男の子どもだけで運営されている
御利益   学問と健康の向上
古文書   安政2年 万延元年のものが残っている
石像石塔  天満宮をまつる石祠がある

 崇拝対象は、平安時代九州の太宰府へ流された、時の右大臣菅原道真(天神様)で、御供物は酒、米、野菜、果物、水、塩、魚。下準備として7月30日虫干し、堤灯洗い。古老の話を聞く。8月5日御散米(おさんご)という神事を行う時、神仏に供えるためにまき散らす米を集める。8月10日堤灯張り(張り替えしない年もある)8月12日墨書き(今月今夜子供中)8月23日午前8時昌禅寺の竹やぶで青竹取り。夕方5時半より宵祭り。堤灯を持って地区内をまわる。始めは低学年が黙ってまわる。次に「ワッショイ ワッショイはじまるぞ」のかけ声で一回まわり、二回三回は堤灯に灯を入れて「ワッショイ ワッショイはじまった」とかけ声でまわる。お祝いをいただく。
 本祭りは8月24日、祠の前で神主が太鼓を打ち、祝詞を上げる。子どもの名前を一人一人読み上げ二拍手。玉串奉奠。
 祭事のあと、子ども達は小川で足を洗い、公民館で御馳走を食べる。世話人達で用意するものは赤飯、折り詰め、麦茶、ジュース、漬物などである。
 この祭りはすべて子どもだけで運営されるので、日取りは都合で変わることがあり、準備から祭りまで夏休み中に終わるようにしている。
 以前は参加した15歳迄の男の子のうち一名が宿元となり、赤飯、茹なす、煮魚、西瓜などを宿元で食べた。天保14年より始めたといわれている。
         (昭和61年8月24日・柄沢隆司君・中2)

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信州ふるさと通信
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