青木地蔵の地蔵盆


8月23日
吉田太田 青木地蔵堂前
組 織   育成会の役員が中心となり子ども達が参加 地縁
御利益   旅人の道中の無事 目病平癒 子ども達が達者で育つように 旅人の道中の無事眼病と病気の快復
古文書   太田区有文書がある
石像石塔  地蔵石塔 

 崇拝対象は青木地蔵と呼ばれる赤塗りの地蔵石像である。お地蔵さんにローソク、線香を上げ、和尚さんが夕方6時からお経をあげる。
 子ども達は夜7時半頃まで数珠まわしをする。子どもがまめで育つようにと昔は豆や豆菓子をあげ、それにあやかるように上げた菓子をいただくこともあった。今は菓子など持ってきた物を交換する。出席者は太田区の子ども、育成会役員、一般参詣者など。賽銭は年3回くらい役員と育成会であける。
 昔牧場の柵に青木を使ったので、牧場に近い所に青木という名が出るのではないかといわれる。青木地蔵は紅く塗ってあるので赤地蔵という。
 三輪の霜田氏の説によると、善光寺を中心に四方に赤地蔵があり、大きさも同じでその赤地蔵に詣ってから善光寺へ入ったという。東に太田、南に高土手、西に新諏訪、北に横山の赤地蔵がある。赤地蔵とは願をかけ、願い事が叶うと紅がらを塗り化粧したのである。病気
快癒のお礼、旅人は道中の無事を願った。
 太田の赤地蔵は眼の病をなおしてくれるともいわれていた。修理の時、一尺四方に五寸厚みの眼石(自然石)が出てきた。地蔵の傍にある小石を借りてきて眼のあたりをなで、治ったら倍にして返した。
 地蔵堂の修理の奉加帳にお米白米五合、天保銭一枚などと記載されている。
            (昭和56年7月13日・小林和衛氏)

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信州ふるさと通信
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