隠滝不動講(不動尊まつり)
5月15日
芋井軍足 不動堂
組織 軍足に3組(7戸から10戸)の講がある 戸隠 芋井 浅川 若槻 小田切長野市内の近在にも講員多く百講くらいあったが現在は70講くらい
御利益 悪疫払い 家内安全 交通安全 進学就職祈願
崇拝対象は身の丈4.55メートルの不動明王の木像で、長野市北石堂町の大仏師塚田専治の作である。
世話人が先に、お札、護符、お神酒、花、ろうそくなどの御供物や護摩供養の準備をする。祭りの時間は10時から11時15分頃まで、世話人のあいさつのあと、不動明王の前で行者が護摩供養を行う。護摩壇の蓋を取り回りにかね碗を並べ、中に胡麻、米、えごま、塩
、大豆、水、油などを入れる。護摩木を組んで付け木でろうそくの火を移し、火中に油やその他のものを投げ入れ、柳の枝で水をかけ、鉦や太鼓をたたく。般若心経を3回唱え、お札を上げた人の名前を読みあげる。立町の行者古畑せんが先達となり祈祷を行っていたが、現在は大勧進不動堂の住職が先達となる。その後信徒総代の代参や近在の講員や一般の人が参詣し、お札や御供をもらって帰る。戸隠や他の各部落に隠滝不動尊講があり講員の名簿もある。輪番で2、3人が代参し世話人も各部落より1人代参する。講の会費は4百円である。
隠滝不動尊は上ヶ屋隠滝滝つぼのそばにある御堂に安置されていたが、開基は不詳である。明治初年廃仏毀釈により仏像廃棄の厄により御本体は地下に失せたが、信者の夢枕にたったので、当時扇平地蔵堂堂守の行者大達が信者と計り明治30年に信者の浄財により不動明王の木像と堂宇を再建した。
(昭和57年9月21日・大日方善一郎氏)
「芋井の年中行事」参照
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村人の祈りが聞こえる
信州ふるさと通信
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