吉の七面さん
10月18日 19日
若槻吉 七面さんの堂内
組 織 日蓮宗信者 村中
御利益 五穀豊穰
古文書 元禄時代のものがある
崇拝対象は七面さんの本地仏である厳島弁財天である。勤行としては檀家寺である妻科原立寺から和尚さんが見えて、18日は夜8時から19日は午後1時からお経をあげ、説教をする。参加者は御加持を受ける。供物は御神酒、甘酒、果物、まんじゅう、甘酒は当番(10軒)の家が作る。祭りのあと酒宴をする。
18日の前夜祭は昔は婦人が多く、19日には男性が多かったという。
信者が村の中を日蓮宗の太鼓をたたきながら行列をなしお堂まで来る。元禄年間に細野九之丞という名主が、吉村の境界の問題で訴訟をおこした時勝訴を祈願し、勝ったのでお礼にお堂を建て、併せて五穀豊穰を祈り、日蓮宗の人が集まって信仰をした。
本尊の七面さんは甲州身延山の本尊で、堂の管理は日蓮宗の人にまかされている。
(昭和57年10月18日・宮岡太吉氏)
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村人の祈りが聞こえる
信州ふるさと通信
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