聖徳宮の祭り


10月10日
妻科 聖徳社
組 織   妻科神社氏子 古文書がある

 崇拝対象は聖徳太子の像である。供物は御神酒、神饌(菓子)野菜、果物、米、魚、昆布。
 祭祀の順序は、神事係が祭壇を組立て聖徳太子を祀る祠の前に供え、太子像を安置し、神主による神事、参加者に御神酒、紅白の神饌を配る。後、妻科神社で直会をする。日取りは神主の都合により決まる。
 昔は八坂神社も一緒にあり、神籬としての神事が習合されたらしい。妻科は職人町で、江戸末期より明治にかけ太子講が盛んに行われ、掛軸も残されている。職人は大工さんや鍛治屋さん、鳶職人 など当時は半農の職人が多く、特定の職の人でなくても職人と名付く人は全員祭りに参加したと考えられる。
 聖徳沖に八十二銀行研修所ができ、銀行と縁の深い聖徳さんを銀行で保管し、神饌としての供物もあげるようになった。祭りには八十二銀行研修所役員も出席する。
           (昭和62年10月10日・石黒好栄氏)

善光寺平のまつりと講 目次

村人の祈りが聞こえる

信州ふるさと通信
インターネット安曇野
azumino@cnet.ne.jp