Iターンネットワーク 新・信州人倶楽部 |
▲▲▲ おたより紹介コーナー 〜アドバイス〜 ▲▲▲ |
みなさんからの「おたより」に対する会員からの返事や、
良き?アドバイスを掲載していきます。
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●メッセージ-1
Tさん、こんにちは。
どうして信州に移住したのか、私のことですがよかったらお読みください。
私は東京で生まれ育った関係か、25歳の頃は都会がいいのか悪いのか、あまり気にせず遊ぶことばかり考えていました。別荘が欲しいなあ、などと夢のようなことは考えたことはありましたが、週末や連休に山歩きをしたりキャンプをしたりして自然に接するくらいでした。
そんな私ですが、今から15年ほど前に日本野鳥の会に入会してから自然との接し方が少しずつ変わっていきました。
そのころは横浜鶴見区の東寺尾辺りに住んでいたのですが、通勤途中で鳥や道端の植物などに目がいくようになりました。
あるとき仕事で奈良の生駒山のそばの電波測定施設に行ったとき、近くにクサガメがいたり、キンポウゲなど植物がいろいろ目に入り「ああ、田舎っていいなあ」と思ったことがありました。私が都会と田舎を比較して考え、実感として感じたのはこのことが最初だったような気がします。
しかし相変わらず都会に住むことに疑問はあまり感じなく、バブル期の前にマンションを購入しようといろいろ物件を見ていました。そのころ東戸塚で大規模なマンションの分譲があり、申し込んだところ3人の応募があっただけでもう抽選は当たるとばかり思いこんでいました。ところがあっけなく外れ、それからいろいろ物件を見ては申し込んだりしたのですが、2年くらいしたころ横浜金沢区の公団の物件が全て完売した事件?がありました。ここは一度見に行ったことがあったのですが、「値段の割には物件の品質が悪く、売れ残っているのが当たり前」と思ったものです。またその頃から新しく分譲する物件の値段が上がり始め、2000〜3000万円で探していたのが、4000〜5000万円となってきたのです。これは異常なことと思い、もう都会で家など持つことは不可能と考えはじめました。
そのころ突然私が会社を辞め、ぶらぶらする時期がありました。自分の仕事のこと、これから何をしたいのか考えたのはこの頃です。知り合いの会社から手伝って欲しいとの誘いがあったとき、将来は田舎で在宅勤務できるような話しがでたので、即それに乗ってしまいました。
それから田舎の物件をいろいろ探し始めましたが、東京に日帰りで出掛けられることと、20〜30万人程度の地方都市のそばという漠然とした範囲を頭に置いていました。新潟や福島の豪雪地帯は生活する自信がないので、あまり雪深くないところも希望の土地でした。山梨や長野がどうも良さそうで、車を購入し何度か物件を見て回る日々が続きました。聞くとみるとでは大違いでなかなかいい物件がありませんでした。
あるとき松本に行ったときの印象がよく、(松本にはそれまで何度か来てはいたのですが、リゾート地などの物件に偏っていたようです)この地方を重点的に探すことにしました。それからは地方新聞を毎日届けてくれる会社を探し、信濃毎日新聞をとるようになりました。そして村が分譲する物件が安心できるとして梓川村の土地見に行き、すぐにを申し込んだところ(2〜3人の抽選になったようですが)、見事に当たってしまったのです。「これは運命だ」などと女房と話し、ここに住むことになりました。
仕事は在宅で2〜3年行っていたのですが、バブルがはじけた後遺症で会社の経営が思わしくなり、やめるハメになりました。それからは仕事がなく1年くらいはのんびり?して過ごしましたが、こちらでの職探しは思った以上大変なことでした。しょうがないのでとうとう個人事業として独立してしまったのです。
ずいぶんと長くなってしまいましたが、Tさんが田舎で暮らすのであれば、まず仕事を確保してから住まいを見つけるのがいいかもしれません。仕事があれば、北海道でも信州でも好きなところでいいと思います。新幹線での通勤もいいでしょうが、やっぱり地元の会社で仕事ができれば一番でしょう。
いずれにしても、人間は田舎に暮らすのが一番で、都会は人間の住むところではなく遊んだり訪れるところだと思います。特に子供のためにはずいぶんいい影響もあるようです。まあ、それも進学一辺倒の親ではしょうがないのですが‥‥。
Tさんの悩みでは仕事を続けるのであれば信州、仕事も新しく新天地に移住するのであれば北海道というように感じるのですが、なぜそうなるのか良く分かりません。仕事も新しくして、日本全国の候補地があってもいいかもしれません。結婚を控えているとなると、その人の意見も十分取り入れないといけないでしょう。何といっても生活上苦労するのは女性で、旦那は仕事さえあれば何とかなるものですから。
中澤 滋
●メッセージ-2
Tさん初めまして私はIターンネットワーク「新・信州人倶楽部」の発起人で現在代表をしている小峰と申します。
中澤とオーバーラップする点は省略しますが、私なりの御意見を申し上げます。信州なり北海道なりに移る一番の理由は何でしょう。難しいようですが、ただ漠然と別荘感覚で移住するのでしたらやめた方がいいと思います。ですから東京に未練を残し新幹線通勤というのはお勧めしません。我々の仲間は新天地に溶け込みながらも地域に新しい風を吹かし、信州をよりよくしていこうとアクションを起こしている人たちが大多数です。地域と隔絶し、首都の幻惑に引きずられながら移住することは真の発展とはいえません。確かに東京の魅力もあるでしょう、しかし、いま1100万人を超え、都市機能が麻痺し、自然と隔絶し消費一辺倒の首都はもはや人間の生活する場所ではなくなっています。Tさんは現実主義と言われますが何に束縛されているのでしょうか。いまの地位ですか?学歴ですか?現実主義とは何でしょう、我々はなにも理想主義者ではなく真の人間らしい生き方を実践しているのです。金満主義、経済優先の価値観こそ今の環境破壊や人間不信を招いているのではないでしょうか。
私の友人でも国立大学をでて就職したものの自己矛盾に陥りいま林業をやっている人がいます。地位や名誉などこの世の中ではちっぽけなものです。もっと視野を広く持ってください。所詮人間なんてお釈迦様の手の中から出られないのです。
東京を離れてはなにもできないではなく、信州でもこんなこともできるあんなこともできる、あんな人がいる、こんな出会いがあるといったプラス思考で生きていけると思います。私の好きな言葉で田島征三さんの著書にある「金儲けより生き儲け」これこそIターンの神髄だと思います。結婚なさる予定と聞きますし、奥さんになられる方ともよく相談なされて、夫婦そろって納得して移住するならいいですが、説得してまで移住するならやめたほうがいいと思います。
一度、先達の意見を聞きにこの会に出向いてきてください。移住するしないはともかく参考になると思います。観念だけでは何も起こらない初めの一歩それが重要である。
小峰 悦雄
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