Iターンネットワーク

新・信州人倶楽部


▲▲▲ 新・信州人倶楽部報 ▲▲▲



第9号

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〜秋の鉢伏山ハイク〜


M.S.


 天候不順にうんざりした今年でしたが、この日、10月25日(日曜日)は前日までの雨も上がり、絶好の行楽日和となりました。松本市の“あがたの森”に午前8時に集合。参加者はI・K両氏と小生、それにIさんの次男の坊やの4人というさびしさでしたが、直ちに扉温泉に向けてクルマを走らせました。登山口の扉温泉の駐車場は満杯の状況で、この不況の折にしてはたいした人気だ、などと話しながら登山開始。

 すっかり葉の落ちた林の中の、ゆるやかな道をゆったりと登る。木立の間からかいま見る秋の空は、久しぶりに見る青空で、人気のない晩秋の山歩きを味わいつつ登高を続ける。ハイキングとはいえ、標高差800メートルを登り切るため、無理をせず20〜30分に1回づつ休みをとるペースで、時折おしゃべりをしながらの、のんびり登山である。今年の長雨の影響か、この時期にしては水量豊かな沢を右に左にわたりながら、約1時間半も登った頃、今は使われていない山小屋の跡に到着した。ここでしばしの休みをとる。わずかに色づいた樹木が、まばらに散在する静かな休けい地で、疲れたからだに水を補強し、行動食をとる。久しぶりの山歩きで、疲れた体にあたる冷たい秋風が心地よい。夏山では味えない感触だ。

 体調が整ったところで、後半の登高にかかる。体が登りになれてきた故か、疲労感が少し薄らいでくるのが助かる。登山道はよく整備されていて、とても歩きやすいし、全体としてゆるやかな登りの続くコースでもある。道は依然として展望のきかない樹林帯の中であるが、後ろを振り返ると、葉の落ちた木立の間から美ケ原高原がせり上がってきているのが見えた。登り始めには全く見えなかった景色だけに、高度をかせいできていることがわかる。やがて「頂上まで30分」の標識に到着。ここで小休止のあと、しばらく登ると、なんと今度は「頂上まで45分」の標識が。“これは冗談がきついよなあ”などとぼやきつつ、登り続けたあと、やっと樹林帯を抜け、山頂近しと思われる草原にとび出した。秋の日ざしが心地よい。時間は11時をまわっていた。腹もへっていたけれど、前方に鉢伏山のピークも見えていることだし、どうせなら上で昼食を、ということで疲れた体を引きずるようにして最後の登高。11時45分、山頂到着だった。登山口から3時間と少しが経っていた。

 山頂からの展望は定評のあるものだが、この日はあいにくと北アルプスは雲の中で、八ヶ岳、南アルプスなどが遠く霞の中に浮かんでいた。富士山も、かすかに雪をまとった姿を見せていた。小峰さんは、手慣れた手つきでガスコンロを使ってラーメンつきの昼食。石田さんは、奥さんの心づくしの稲荷ずし、など。小生も一つご相伴にあずかる。一汗かいたあとの、山頂での食事はいつも格別の味だ。

 ここで楽しいことが一つ。名古屋から来たという中年夫婦の二人組との出会いだった。われわれがIターン組で、気が向くといつもこうして気楽に山歩きなどをしていることを告げたところ、羨望の声をあげられたものだ。聞かれるままに、この地での生活の楽しさを話してあげたあと、いつかこちらへいらっしゃい、といって爽やかに別れを告げた。

 帰路は、来た道をわずか1時間半ほどで一気にかけ下りた。そして、I・K組は温泉に、小生は用事があるため、そのままクルマで帰途についた。好天の一日、気持ちのいい山行でした。



〜UターンIターンフェア出席報告〜

M.I.

 K代表と私(I)の2名で、12/12(土)13(日)に行われた(株)リクルート主催の「さらば東京 第24回UターンIターンフェア」にパネルディスカッション・パネラーおよびカウンセラーとして出席しましたので報告いたします。

 東京池袋サンシャインシティのワールドインポートマート4F展示ホールで開催。出展ブース数は128。長野県からは最多の31ブース。企業のほかに長野県雇用対策室や天龍村などの行政体も参加していました。来訪者は約3,000名。非常に盛況で、リクルート社のイベントPR、企画、運営力に感心した次第です。

 パネルディスカッションは1日目はI
が、2日目はK代表が出席。パネラーは1回で5名が出席し、30分という時間制限の中では伝えたいことの十分の一も伝えられないもどかしさを感じました。特にK代表の時は他のパネラーがしゃべりすぎて時間がなくなってしまい、K代表の発言が少なくなってしまったのは非常に残念でした。
パネルディスカッションは、青森県の部、長野県の部、北海道の部、農林漁業の部と全部で4部門ありましたが、想像以上の来訪者の方々が熱心に耳を傾けていました。最も人気があったのはやはり長野県の部でしたが、農林漁業の部にも多くの人が集まり、 Iターンについての自然回帰志向の高まりの一部をかいま見た気がします。

 パネルディスカッション後も長野県雇用対策室のブースで来訪者と直接話をし、カウンセリングを行いました。 e-mailで以前に相談のあった神戸在住の方も新幹線で駆けつけてくれ、直接話せたことも感動的でした。トイレに行く暇もないほどの相談を受けましたが、わざわざブースにきて我々の話を聞こうという人はやはり非常に真剣で、答える側としてもいいかげんな話はできないな、という思いがつのり、ついついこちらも情熱的に語ってしまうということもありました。その場で入会された方もいました。

 また、農業志望の方も多く(ブースに訪れた方の半分ぐらいはいたでしょうか)、K代表のあたたかいながらも手厳しい話を真剣に聞いていたのが印象的です。「迷っているのなら、農業はやめた方がいい。強い意志がなければ農業はとうてい成功しないよ」というK代表の言葉の真意をどこまで理解してくれたでしょうか。

 訪れた方々の中からも新・信州人倶楽部の仲間になる方も出てくると思います。また、こうしたイベントに積極的に参加し、Iターン予備軍の方々のお役に少しでも立てたら、とあらためて思います。 数年前は自分は向こう側にいて、あんなに真剣で情熱的な目をしていたのかなあ、希望と不安の入り交じった複雑な感情の中で自分の道を自分自身で決めてきたのだなあ、と思うと感慨ひとしおでしたし、今の自堕落な生活を少し反省する機会にもなったような気がします。

 教えに行ったつもりが逆にいい勉強をさせてもらいました。 講演やパネラー、カウンセラーとして私が参加する機会が多いのですが、他の倶楽部会員の皆様も是非積極的に参加していただきたいと思います。有意義な時間を持つことができるかもしれませんよ。ご協力、よろしくお願いします。




第7回例会(忘年会)報告

四賀村のクラインガルテンで1泊2日の交流会を開きました。


会員紹介

今号では4人の会員に登場してもらいます。

 


編集人から

 第9号会報「よりましょ」をお届けします。年末のぎりぎりになってしまい、皆さんの手元には今年中に届いてくれるかどうか、ちょっと心配ですが…。

 家の周りでは冬鳥が見えていますが、ツグミの数が少ないようです。皆さんのお近くではどうでしょうか。近所の「矢橋」では、ハンターがほとんど来なくなったので大満足。知人の「発砲注意!!生物調査が毎日行われています」の看板が効いたのでしょうか?

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会報目次

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