Iターンネットワーク

新・信州人倶楽部


▲▲▲ 新・信州人倶楽部報 ▲▲▲



第60号

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〜おしらせ〜

総会のお知らせ


 今年度の総会は以下のスケジュールで行うことになりました。普段例会に参加できない方も、できるだけ参加していただきたいです。
●日時 4月13(日)
 午前10時〜12時
●場所 梓水苑
 松本市梓川倭4262-1
 Tel:0263-78-5550
●会費 500円(昼食代)
 倶楽部で半額補助
●申込 中澤まで
●締切り:4月6日
 総会の議題ですが、規約について、家族会員制の導入、地区別例会企画について、個人企画の催しの倶楽部協力体制、などを考えています。皆さんからのご意見もお持ちしていますで、よろしくお願いします。

2007年忘年会報告

 中澤 滋

 倶楽部忘年会は12月8日(土)に、ビレッジ安曇野で泊まりがけで行いました。14名の参加申し込みがありましたが、残念なことに1人の方が風邪のためにキャンセルされました。会報でのお知らせが遅かったものの多くの会員の参加を頂き、ありがたく思っています。さて宴会ですが、追加の料理を加えたので十分な量が確保でき、飲み放題なので宿泊の皆さんは心おきなく飲まれたようです。

 今回は新しい会員2名、そして長いこと例会に参加できなかった会員もいたので、自己紹介の時間をいつもより多くとり、存分にしゃべってもらいました。多くの興味深い話に引き込まれて、撮影担当の私はカメラを触ることを忘れてしまいました。


 ほとんどの人が二次会にも参加され、11名の方々がそれぞれに会話を楽しんでいました。 お話しいっぱいの忘年会で、とても楽しい夜が更けていきました。

 また当日はビレッジ安曇野を中心とした「2007 Azumino 光のページェント」の初日でもあり、室内からもきれいな光を楽しむことができました。

「ふるさと・松本応援団」だより

中澤 滋

 私が会員となっている「ふるさと・松本応援団」の2月14日付会報を見ていたら、昨年倶楽部主催で行った「Iターン相談会」に参加された方が移住本決まりとなった、との記事がありました。紙面からその概要を紹介させていただきます。

 かねてから松本への移住をお考えになっていたという三重県四日市にお住まいのMさん(50代)は、奥さんと子供さんと母親の4人家族で、昨年10月に市内で行われた「新・信州人倶楽部」主催によるIターン相談会にご参加をいただいた方です。

 その後も、お住まいになる場所を熱心に探したり、先移住者からのお話を直接聞きたいということで、何度も松本に訪れていました。そんな折に、条件に合った空き家が見つかり、本市の中山地区への移住を決められ、3月中に引っ越しをされるそうです。

 Mさんは、山が好きで北アルプスへの経験が豊富であり、こちらの地理に明るく、松本の歴史についても精通しています。特にお城を中心とした町並みの美しさと、他の地方都市に比べて街の雰囲気に大変活気を感じると話されていました。

 掲載に当たっては松本市政策課の了解を得ていますが、本人の確認が取れていないため、本名は伏せましたのでご了解下さい。
 また、私達の取り組みがきっかけで一家族の移住ができたことは嬉しいことで、相談会は今後も続けていきたいと思います。

〜会員寄稿文〜

紺碧の空・満天の星を求めて!!

 早朝6時、未だ暗闇の中に外灯が所々照らす凍りついた雪道を、クリム(愛犬)と共に高原のスキー場に向う。息をする度に鼻がキーンとなるほど大気は冷たく澄みきっているようだ。

 ゲレンデから眺める空には明けの明星が一際光り輝いている。西には雄大な妙高の山々、東にはくっきりとシルエットを表した志賀高原の山々が黄金色に輝き始め、太陽が顔を覗かせ始める頃、ゲレンデのコース脇の旧乗馬クラブの横で迎える日の出は素晴しいの一言に尽きる風景だ。

 この頃にはクリムもあちこちのゲレンデ脇の繁みの小動物の巣穴に朝の挨拶を終えて、主人の横で腹這いになり朝日を浴びて目を細めている。

 大阪の生活に終止符を打ち、ここ斑尾高原に移住したのは平成17年4月。そのきっかけとなったのは20年来のC型慢性肝炎が肝硬変初期に進んでいると告知された事。主治医からは都会の大気の汚染とストレスのかかる環境は、特に肝臓疾患には重大な影響があると警告をされてしまった。事実親しく付き合っていたクラブの友人が1人は肝臓ガン、2人は重度の肝硬変で入院、いずれも60代前半で闘病生活を余儀なくされている。

 このような経緯から北信州への移住を決意し夫婦で斑尾高原のおいしい水と空気の生活を始めて1年10か月の今、肝疾患の症状は大巾に改善の兆しが見られ、北信州の地に感謝の毎日だ。今後、移住された仲間と共に地域の高齢者も交えて行政の負担を軽減する自助グループの芽を育てられればと考える。

〜リレーコラム〜安曇野編(3)〜

不動産の特性と選び方

宮崎 崇徳

 安曇野で不動産コンサルティング事務所を開業して丸5年が経ちました。おかげさまで、安曇野へのIターン者をはじめ多くの不動産取引のお手伝いをさせていただくことができました。一方で、お客様が不動産や不動産業界に対して十分に理解しているとは言えない状況に、ある種の危機感を感じています。宅建協会や日本FP協会の運営にも関わっていますが、残念ながら、不動産の特性を十分理解しないまま安易に不動産を購入し、トラブルに巻き込まれるケースも少なくありません。不動産を購入するというと、住宅のプランや設備等に目が向きがちで、不動産の特性について考える機会が少ないというのも一因かもしれません。今回は安曇野ということに関わらず、一般論としての不動産の特性と選び方について考えてみたいと思います。


 不動産の選び方には、「物件から選ぶ」方法と「会社から選ぶ」方法の2つがありますが、一般的には前者が主流となっています。多くの物件から自由に選びたいというのが最大の理由でしょう。この場合、新聞広告や情報誌、不動産情報サイト等を情報源として、「物件」→「会社」という流れで選ぶことになります。しかし、不動産選びの基本は後者です。なぜなら、信頼できる不動産会社を窓口として、アドバイスを受けながら不動産を選ぶことができるからです。このことは、「不動産は唯一無二である」、「不動産の売主は一般個人が多い」「不動産業は零細企業」という不動産の特性を考えると明らかです。

 不動産取引を高額品のネットオークションに置き換えて考えるとわかりやすいかもしれません。商品そのものの良し悪しはもちろんありますが、それ以上に取引の信頼性が重要なのです。なぜなら不動産会社の約90%は従業員5人以下の零細企業で、ネットオークションにおけるヤフーや楽天のような会社は存在しないからです。信頼性を担保する手段として重要事項説明を法律で義務付けてはいますが、調査不足等によるトラブルや一部の詐欺紛いの会社によるトラブルが後を絶たないのが実状です。

 「会社から選ぶ」と物件数が限られ、自由に選択できないと心配される方がいるかもしれません。しかし、不動産取引には「他社が取扱っている物件も仲介できる」という不動産ならではの特徴があり、原則として流通している全ての物件を全ての会社が取扱うことができるのです。最近ではその点を強調するため、あえて「バイヤーズエージェント(買主代理人)」という言葉を使うケースもありますが、基本的な考え方は通常の不動産仲介と変わりません。

 数ある不動産会社の中から信頼できる会社を選ぶのはなかなか難しいのも事実です。しかし、インターネットの普及により以前に比べれば情報を得やすくなっています。又、他の不動産会社や住宅メーカー等の評判等も参考になります。以下に会社選びのポイントをまとめてみます。

1.加盟団体
不動産免許を持つ会社は全国に約13万社あり、そのほとんどは業界団体に加盟しています。一部にどの団体にも加盟していない会社もありますが、特殊な事情を抱えているケースが多く注意が必要です。全国の約80%の11万社が加盟しているのは(社)全国宅地建物取引業協会連合会(いわゆる宅建協会)で、国から委託を受けて宅建試験事務や法定講習、不動産トラブルに対する無料相談会等を行っており、業界をリードする信頼できる会社が多いと言われています。しかし宅建協会だから全て信頼できる会社とは限りません。お客様を信頼させるために、あえて宅建協会の会員になる悪徳業者も少なからず存在します。

2.免許番号
不動産業は免許制で、1つの都道府県内を対象とした知事免許と、複数の都道府県を対象とした国土交通大臣免許があります。違いは業務エリアだけで、業務内容や免許内容に特に差はありません。免許番号のカッコ内の数字は5年毎(以前は3年毎)の免許更新の回数で、数字が大きいほど更新回数が多く業歴が長いことを示しています。ただし、業歴の長い会社をあえて買収する新会社や、業歴は長くても新しい時代の顧客ニーズに対応できない会社等もあり、あくまでも更新回数はひとつの目安にすぎません。最近の取引事例や同業者の評判等を参考に、総合的に判断する必要があるでしょう。
3.業務内容
不動産の業務には大きく分けて売買、賃貸、分譲、管理の4つがあり、このうち売買、賃貸(自社賃貸を除く)、分譲には不動産業の免許が必要です。しかし、ほとんどの不動産会社は社員数人の零細企業で、売買か賃貸のどちらかをメインに地域密着で不動産業務を行っています。又、分譲主体の会社の中には、建築会社が兼業で行っているケースも多く、自社での建築を強く勧められることもあります。取扱物件数や取引事例等を参考に、その会社の得意分野と得意エリアを見極めることが重要です。

4.関連資格
不動産で最も重要な資格は宅建主任者ですが、法律上は社員の20%以上を満たしていれば良く、必ずしも代表者や営業担当者の全てが宅建主任者である必要はありません。しかし、重要事項説明や契約書等への署名捺印は宅建主任者の専任業務であり、責任ある対応をするためには宅建主任者の資格は欠かせません。特に豊富な知識を必要とする売買仲介業務は、宅建主任者で5年以上の実務経験が必要な不動産コンサルティング技能登録者や、融資や税金等の幅広い知識が必要なFP(ファイナンシャルプランナー)等の資格者がいれば安心です。
上記はあくまでもひとつの目安です。どんなに体裁が整っていても信頼できない会社もありますし、個人経営でも信頼できる会社もあります。最も重要なのは、「会社」という組織よりもむしろ「担当者」という個人の信頼性であり、人を見る目が問われているとも言えます。不動産は一世一代の高価な買物です。不動産の特性を十分理解した上で、信頼ある不動産取引のために「良い会社選び」「良い担当者選び」を心がけていただければと思います。



編集後記

 今年は安曇野でもマイナス10度を下回る日が続き、数年ぶりに寒い冬となりました。一昨年の豪雨の影響で飛来数が大幅に減っていた犀川の白鳥も、今年は1000羽近くまで回復し、関係者もほっと一安心です。 
世界的には地球温暖化が深刻化し、干ばつや豪雨など、各地で異常気象が続いています。地球環境問題というと政治的な問題と捉えがちですが、まずは市民一人ひとりの身近な一歩から・・・。恵まれた安曇野の環境に暮らしているからこそ、そのことを肝に銘じて日々生活したいですね。(宮)

 温泉の恋しい季節です。長野県が温泉の多いエリアなのは皆さんもよくご存知の通り。旅館やホテルだけでなく日帰り入浴施設も各地に点在していて、東西南北どっちへ出かけてもふらっと立ち寄れる場所のあるのが温泉好きにとっては嬉しい限りですね。眺望が素敵な北志賀竜王の“よませ温泉遠見の湯”、全館ログハウス造りで上田の山あいにある“十福の湯”、晴れた日は浅間山が正面に望める小諸の“あぐりの湯こもろ”、白濁の湯が強烈な乗鞍高原の“ゆけむり館”、大正ロマンの香り溢れる諏訪湖の“片倉館”…。お気に入りは数々あれど、足を運んだのは県内全施設のごく一部。これからも仕事の帰りがけや休日のドライブがてら、温泉施設の新規開拓を楽しみたいと思います。(高)

 今年は雪が多く、気温も上がらないのでなかなか雪が融けません。我が庭もまだ雪がありますが、野鳥が来るので芝生や落ち葉で出るようにしています。それでも餌が少ないこの時期、餌台が欠かせません。
 今は約50羽のスズメと3羽のキジバト、あまりのスズメの多さにたまにしか来なくなったヒヨドリとツグミです。
ウオーキングは雪の道を長靴で歩くので結構疲れます。まあ自然観察ウオーキングなのでこんなものでしょう。
今年になりウソ、ベニマシコ、カワアイサ、ミソサザイ、クマタカ、フクロウなど、すでに42種との出会いです。ウオーキングはなかなかいいですね。(中)

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会報目次

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