Iターンネットワーク 新・信州人倶楽部 |
〜第38号〜 |
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〜倶楽部ノートから 〜
◆倶楽部ノートA◆
2003.9.15 齋藤 真弓
〜ダッチオーブン〜
私は、以前からダッチオーブンが欲しいと思っていました。ダッチオーブンとは、鋳物でできたアウトドアで使う(キッチンで使うタイプもあるらしいですが…)お鍋のことです。このお鍋がなかなか優れものらしく、スープやシチューも作れれば、ご飯も炊け、パンも焼け、燻製もできるらしいのです。
そもそも、なぜダッチオーブンが欲しいかといえば、パンやピザが焼いてみたいのです。私はパンが好きで、ダンナはピザが好きなのですが、残念なことに、うちにはオーブンがありません。オーブンが買えたらいいのですけど、ダッチオーブンよりも高いですし、置く場所も必要なのでなかなか買うことができませんでした。そんな時、私の誕生日に齋藤家のみなさんから、お祝いとして1万円をいただいたのです。私はすかさずダッチオーブンを買うことにしました。
とりあえず、どんな物を買ったらいいのかわからないので、小峰さんに訊いてみることにしました。小峰さんは、「よりましょNo.33」で、合鴨農法で使った鴨をクリスマスにダッチオーブンで丸焼きにすると書いておられたので、使い心地などを訊いてみようと思ったのです。が、なんとクリスマスに食べようと思ってた合鴨がいなくなってしまい、ダッチオーブンはまだ、一度も使っていないというのです。そして「使ってないから、使ってみる?」と言って、ダッチオーブンとその料理本を貸してくれました。
その本には、ロールパンの作り方は載っていましたが、ピザの作り方は載っていませんでした。ピザのほうは、インターネットで作り方を調べて、さっそく作ってみました。パンを発酵させたり、薪に火をつけるのに時間がかかったりして、半日もかかってしまいましたが、なんとかパンとピザが焼きあがりました。薪が思ったより早く燃え尽きてしまい、焦げ目がつかなくて、オーブントースターで焦げ目をつけるという失敗はありましたが、思ったよりうまくできました。
もっと硬くなるのかと思ってたパンは、ふかふかの柔らかさで、形はともかくとして、味は素人が作ったとは思えないぐらいでした。ピザのほうも、パンの残りの生地で作ったので、生地はちょっと柔らかめでしたが、具がとってもおいしくできました。玉ねぎとトマトとピーマンをのせただけの簡単なピザで、特別な工夫は何もしなかったのに、このおいしさです。これもダッチオーブンのなせる技なのでしょうか…。
予想以上のできばえに嬉しくなった私は、翌日、ダッチオーブンを買いに走りました。欲しかったロッヂ社のものはありませんでしたが、夏の終わりでキャンプ用品のセールをやっていましたので、思ったより安く買うことができました。今度はパンの残り生地ではなく、ちゃんとピザの生地を作ってピザを焼いてみようと思ってます。そして、小峰さん家の合鴨を貰って、丸焼きもできたらいいなぁと思っています。
2003.9.25 北村 朗子
雨の降る日は決まってカマドウマが出てきます。掃除機を銃の如く持ち、必ず捕らえます。今日は6匹のカマドウマと2匹の大きなクモの到来です。ずっと前にはヘビも出ました。
私もずいぶん美麻に慣れました。こちらにきて3、4年は頭がおかしくなりそうでした。
家の前に杉の木が10本あるせいか、ヘップリ虫(注:カメムシ)は改造前の2階から段ボールほぼ一杯に近い量の虫でした。主人が7年前定年退職後、今の美麻小中学校の用務員さんになる迄の1年近くの間に、以前おかいこ部屋だった2階全部をみごと子供部屋等に変身させたのです。みようみまねの大工仕事で一人で立派に仕上げました。
アルプスの山も北側に良く眺められ、改めて惚れ直しました。築66年の家はかなり古いけど、柱は23〜25センチ角です。美麻に来てから8年経ちましたが、今では仕事から家に帰るのが何よりも嬉しいこの頃です。
2003.9.26 橋爪 和男
良ければよいなりに、もっと…
月日の経つのは早いもので、穂高に生活を始めてから、もう4年になろうとしています。四季の風景の良いことなども相変わらず満足していますが、もう少し良くならないものか、とか、魅力をもっと…もっと…と感ずることが多くなってます。
例えば、山麓線のガラス工房のところから松尾寺までの道−−観光ゾーンになっていますが、御承知のように歩道がない。雪のときには勿論ですが、普段の観光シーズンでも(レンタサイクルを利用している人を含め)歩いている人と車とが接触しないかと、はらはらしています。
安心して、自然やら小さな展示館やらをまわれる。ところどころにはちょっと休める設備がある。常住のお年寄りの電動カートも走れる−−その上冬でも(水を流して)雪の溜まらない…なんて、夢ですかね−−と云うような幅広の(オートバイなどは走れないような曲がりを付けた)観光客にも親切な道路(歩ける道は)できないものですかね。良い所だけにもう少し良く、もっと工夫が…できないものか…そうすればもっと美しい土地になるのに…なんて考えるこの頃です。
2003.10.5 穂高 稔
今日は2度驚きました。平日受け取れなかった郵便物を今日届けてもらったら「倶楽部ノート」だったので、「もしかしたら自分がノートを回すのを遅くさせてしまうかもしれない」というドキッ!がありました。
そして次にノートに書いてある内容を見てまたドキッ!としました。それは前回自分がノートに書いた後、穂高町に遊びに行った時、お会いしていただいた方お二人がこの「倶楽部ノートB」のメンバーだったからです。
8月20日から4泊5日で穂高町に宿をとったのですが、その際にはノートのことは頭から離れていました。そして穂高に行ってから突然ではありましたが、「ペンションあるかす」のご主人である中原さんに連絡を取りお会いしていただきました。また穂高町のパン屋さんから、佐藤高さんのことをうかがい、やはり突然ではありましたがお会いさせていただきました。佐藤さんが倶楽部の会員であることはその時は全然分かりませんでした。
今日ノートを開いてみてお二人が自分と同じ「倶楽部ノートB」のメンバーだったことに気がつき、不思議な出合い方だなと思っているところです。お二人ともお忙しいにもかかわらず突然の訪問を受け入れてくださり、ありがとうございました。
◆倶楽部ノートG◆
2003.9.2 神野 あずさ
8月25日(月)〜9月1日(月)、“夏休み”と決めてツーリングに行ってきました。目的地は信州と能登半島。といっても出発する時点ではお天気もあまり良くなさそうだったし、たいした計画もなく、ただ日常をしばし離れるべく出かけました。
毎日天気予報を見ながら、明日どうしようかと考えるような旅です。結局、25〜27日は安曇野YHに連泊、28日は中澤さん宅に泊めていただき、29日は能登漁火YH泊。30日は金沢YHをとり損ねて、内灘サイクリングターミナルというところへ。(ここ、YH並の料金で泊まれて、しかも温泉付!ラッキーだったかも)
31日は穂高の高野さん宅に泊めていただき、1日に帰ってきた、という次第です。31日に北陸から安曇野に帰ってくる際はたっぷり雨に降られてしまいましたが、それ以外はほとんど降りませんでした。だもんで、ひたすら走り回ってしまい(1,525km)、筋肉痛です。これも確かに非日常ではあるけれど…。
信州が好きで移住を考えていらっしゃる皆様には、良く見知った風景かとは思いますが、旅の写真をいくつか添付します。夏の信州をお楽しみ下さい。
安曇野では、どこらあたりに住むのがいいかなぁ、などと思いながらぐるぐる走ってみたりしました。車は必需品だとしても町中からあまり離れすぎるのも何だし、眺めはいい所がいいし、日中も静かな方がいいし…と注文ばかり多いのですが…。堀金村あたりの山麓線を走っていて、ちょっと小高い場所から里が見渡せるような所がいい感じだなぁ…と思いました。(冬の景色はまた違ってくるかも?)
今回は久しぶりだったこともあり、ツーリングが主だったので、住む場所探しはまた今度。3日目を過ぎるとだんだん旅が日常になってしまって帰ることを忘れそうでした。そのまま安曇野に住めたらどんなに幸せか。でも住んだとしても毎日景色を眺めてぼーっとしているわけにはいきませんよね。よく遊んだので仕事もがんばらなくっちゃ。
◆倶楽部ノートH◆
2003.10.10 MD90P
田舎への移住を考え出したのは十数年前の事です。確かに、都会住まいは便利で、仕事などのチャンスも多いのですが、ちょうどその頃Niftyserve(現・@Nifty)に入り、「一瞬のうちに、遠く離れた人にメッセージを送る事が出来る」という事を知って、「別に都会じゃなくても良いじゃないか!!」という事に気がついたのです。
しかし、営業担当が某業界3位の自動車メーカーだったので、ニューモデルの立ち上げ、打ち切り車種への補修部品供給等で、毎日忙しい中で「田舎に移住したい」という気持ちが追いやられてしまっていました。
5年前に「コンピュータ2000年問題」の対応のために「ちょっとでもコンピュータに詳しい人間が早急に欲しい」との事で、大阪に転勤になり、神戸の実家から通勤するようになりました。
そんなある日、家で日本地図を見ていて、ふと、「北海道名寄市」に目がとまりました。「え!?こんな処にも“市”があるのか!!」。と同時に、数年間、心の中から消えていた田舎への憧れが蘇って来ました。「スキーしたい」「温泉行きたい」「釣りしたい」「美味い水飲みたい」どんどん夢が膨らむ中、今度は「長野県須坂市」に気がつきました。「夢が全部揃ってそうな処があるじゃないか!!」。新しい発見でした。今のところ、夢は漠然としているのですが、「急ぐ必要もないかな?」と思っていますので、じっくりと考えていきたいと思っています。
さて、倶楽部ノートのネタですが、信州に移住していれば「移住してどうだった」「これから移住したい人へ」など、色々と書けるのでしょうが、移住していないので何もネタがありません。かといって「信州への憧れ」というネタでは皆さんが同じような事を書かれて、代わり映えしない内容ばかりになってしまうかも知れません。
さんざん考えたあげく、「旅行ガイドには絶対に載らない我が街紹介」というネタでいく事にしました。私は前述の通り、信州北部か北海道北部への移住を考えているのですが、決して“神戸”という街が嫌いな訳ではありません。生まれ育った街なので、愛着も持っています。そんな中で発見した「変なもの」をネタとして紹介していきたいと思います。皆さんのお住まいの地域にも、「なんでやねん!?」「どうしてやねん!?」「何の脈絡もないやん!?」という、変てこな地名や、変わったものなどがあると思います。是非とも紹介下さい。
旅行ガイドには絶対に載らない我が街紹介
<第1回>
PDFファイル
〜おいしい味を、少し〜 −23−
中澤 滋
今回は特にお奨めできるお店を見つけることはできませんでしたが、それでも気になるお店へ行って来たのでその話をしたいと思います。 |
行ったのは穂高の「CoMoDo」(コモド)です。なかなかきちっとした料理を出す店で、ソースもしっかり作っていました。サラダのドレッシングはタマネギのすり下ろしたものをベースにしたもので、それ程酸味が強くなく誰にでも食べられるものでした。(私はもう少し酸味が有ってもいいのですが…。)
また素材の味を大切にした各料理はなかなかよく、盛り付けと各デッシュ(皿)へのこだわり、そしてナイフ・フォーク(ラッキーウッド)をきちんと取り換える姿勢は、ランチでも身が引き締まる思いです。
オードブルは多分アボカドを使ったソースで、私(イタリアン)のはそれにバルサミコを和えたものでなかなか良く、サーモンも良かったです。ただタコは冷凍物でフレッシュな食感がなかったのが残念でした。
肉料理は豚ロース肉を丸めたミートローフでしたが、肉の臭みがなく、お肉本来の味が楽しめました。若干ソースは濃いめでしたが、味・こくは良くなかなか良かったです。
コース「イタリアン」のパスタも良い一品でした。ニンニクの香りも程よく、トマトソースはハーブの香りも柔らかでバランス良く、オリーブオイルの使い方もくどくなく、これはこの辺りではトップクラスでしょう。ただ2,000円はちょっと高いです。
いずれのコースも野菜のスープ煮したものなど、野菜が多くあしらわれていて、ヘルシーさも感じられるものでした。
デザートも間に合わせではない一品で、程よい酸味のコーヒーも美味しく、お肉のランチやお魚のランチ1,500円は納得できます。それ以外のメニューもありますが、オードブルとデザートが付かないので料金が高めに感じるため、ここではお魚やお肉のコース料理がいいでしょう。
一つ気になるのはきちっとした奥さんの応対で、言葉がちょっときつく感じられます。人によっては怒られているように感じられるようで、そんな雰囲気が惜しいところです。
冬鳥のジョウビタキが数日前から庭に来ています。ムラサキシキブの実やら、木の小枝の何かを食べています。人を恐れないので可愛いものですが、わが家の庭を縄張りにしているモズが脅しにかかります。それでもよくしたもので、ちょっと離れてはまたすぐに来ます。
庭ではヤマボウシ、ハナミズキ、ナツツバキ、ヤマモミジ、ナナカマドといった赤色の紅葉がきれいです。その反面シラカバなどの黄色は、くすんで良くありません。面白いものです。ハナカイドウの花が狂い咲きしています。
これから冬があっという間に訪れるので、庭のプラントなどを屋内に避難させなくてはなりません。女房にうるさく言われているのですが、さて、いつやりますかな?
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