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新・信州人倶楽部


▲▲▲ 新・信州人倶楽部報 ▲▲▲



第14号

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〜身近な山歩き〜
M.S.

“燕岳”

 大王わさび農場あたりの、広々とした田んぼから西を眺めると、有明山の左肩にギザギザした山並みが見えます。これが燕岳です。一般的にはツバクロと呼んでいますが、土地の人はツバメという人が多いようです。どちらが正しいのか、調べたこともないので私には分かりませんが。

 さて、登山口は山麓線から10キロ程林道を入った中房温泉のすぐ左手にあります。この山の特徴は、登り始めのゆるやかな登路がないことです。いきなり階段状の急登となるので、寝不足などでウォーミングアップが足りないときは、体にこたえます。眺望の全くきかない樹林帯を、ただひたすら登るだけのつらい登り。それもその筈、このルートは北アルプス三大急登の一つに数えられているのですから。途中、1時間おきくらいに休憩用のベンチが設置されているのも面白いところ。

 ゆっくり、のんびり登っても、4時間半もあれば森林限界点の合戦小屋に着きます。ここで昼食でもとって、大休止。そして最後の登りにかかります。小屋のすぐ後の登路を15分もゆくと、いきなり展望の開けた尾根にとび出します。正面彼方には、今宵の宿である燕山荘が稜線にしがみつくように建てられているのを目にすることができます。左前方には、燕岳稜線の奥に槍ヶ岳の上部が顔を出しているでしょう。今迄の苦労が吹きとんでしまう一瞬です。登山の楽しみの一つは、この醍醐味を味わうことにあるといってもいいかもしれません。この地点からは、鹿島槍方面の眺望をも楽しみながら、1時間ばかりで山頂の燕山荘に着くことができます。

 小屋からは、西方に槍ヶ岳から穂高連峰に続く山稜が、北方には鹿島槍から白馬に至る山々が重疊と重なる大観をほしいままにすることができます。特に早朝の朝焼けに染まる槍ヶ岳は、いつ見ても感動的です。

 蛇足ですが、この山は7月中旬から下旬までは地元中学校の集中登山が行われること。表銀座といわれるこのルートには、一般登山者が集中すること。以上2点から、おすすめの時期は10月下旬が最適といっておきます。中でも、初冠雪の日に小屋の前から槍を眺めたりすると、病みつきになってしまうことうけあいです。

<参考資料>
・中房登山口の少し手前に、無料駐車場あり(30〜40台くらい)。
・水場は、第1ベンチに1個所あるのみ。
・10月下旬に小屋に泊まると、素敵な夕食が。
・帰途は町営の有明荘の温泉に入るのがいいと思います。


〜第11回例会報告〜


M.S.

 第11回例会は去る9月19日(日)、堀金村須砂渡の“啼鳥山荘”で合計12名の参加で行われました。
ここしばらくの例会と異なり、特にイベントらしきものを設定せず、会員の語り合いを主眼の集まりでした。目玉がないだけに、当事者側としましてはその運営に多少の不安はありましたが、いざフタを開けてみると熱のこもったディベート(討論)となり、盛り上がりもあって、それなりに有益で楽しい会であったことをお伝えしておきます。

 内容の大要は、次の通りでした。
まず、話題作りのために、日頃感じていることがあればと、用紙を回したところ、5つの意見が寄せられました。そのうち当日は、信州人の生活マナーの悪さ、時間の使い方(主に家庭の主婦としての)が話し合われました。

 前者については、交通マナーの劣悪さと、日常生活における気配りの無さについての不満及び憤りがその中心となりましたが、今回は特に日常生活上のマナーの悪さが論点になってゆきました。隣家の迷惑など全く無視したような駐車のしかたや、物の置き方に始まり、契約など知らないかのような建築の請負に到るまでの事項が具体的な体験を交えて、非難に満ちた語調で語られるところとなりました。

 この件については、ここで何かの結論を出さなければいけないという性格のものでもないので、「彼らと我々との間には、所詮“文化の違い”があることをこの際再認識すべきではないだろうか」、「従って残念ながらそのレベルを一部は容認しなければ、この地での生活はできないかもしれないですね」というところで一応話しを終了しました。

 後者の“時間の使い方”のことでは、提案者の趣旨が“主婦も子育てと家事だけでなく別の世界を持ちたい。それには時間のやりくりが問題となってくるが、その際亭主族はどのくらいまで協力してもらえるか?”という極めて今日的なところにありました。この件についても、参加者からは活発な発言がありましたが、結論は次のようなものでした。つまり、亭主族は大別すれば、ワンマン型と、至って理解のあるタイプに分けられる。提案者の場合、幸いにも理解あるタイプのように見受けられるので、家事の相互分担などを話し合い、自分の時間が持てるようにしては?というあたりが大勢の意見でした。

 午後3時、話し合いを終了した後、Kさんの主導でネイチャーゲームが行われました。やってみるとなかなか楽しいもので、子どもに戻った気持ちで皆わいわいと楽しんでいました。おかげで、チヂミザサ、ヌスビトハギなど今まで知らなかった野草を知ることができたことは収穫でした。

例会の様子


会員紹介


事務局からのお知らせ

◆写真名簿について
 ようやく、希望者による写真名簿をこの会報と一緒にお届けすることができます。(少し前にできていたのですが、郵送料を節約したいため少々遅れてしまいました。)例会を終えた後「あの人は何さんだったかしら」とよく話しが出るときは(我が家の場合ですが…)、活躍が期待されます。
 全員の写真が揃うと楽しいので、例会などで持っていない人に「いいでしょ!」と見せて回ることにします。新しい会員の方もいらっしゃるので、来年度写真名簿用の写真(本人のみ、家族やペットと一緒のものなど)を事務局までお送りください。電子メールでの送付もOKです。

◆不動産情報の提供について
 さて県外の会員の方のために、信濃毎日新聞松本専売所のご厚意で「おうちさがし」を分けていただくことにしました。これは松本地方の不動産やアパートマンションなどの物件情報で、毎週水曜日の信濃毎日新聞に折り込まれているものです。これから信州に移り住む方の参考になればと思い、今号の会報から最近のもの同封することにしました。会報と一緒の2カ月に1回ですが、興味ある物件があったら、掲載されている不動産業者に直接問い合わせをしてください。

◆第12回例会(忘年会)について
 現在担当の幹事さんが思案中ですが、おそらく12月に入ってからの開催となると思います。会報でお知らせできないので、各連絡員(幹事)から皆さんに連絡が行くと思います。よろしくお願いします。


編集人から

 10月になっても暑い日がありましたが、このところようやく涼しくなりました。明科からはコハクチョウの飛来がつたえられ、もう冬はすぐそこです。朝晩の寒いときには、我が家も暖房を入れるようになりました。霜が降りる前にハーブを収穫して、ドライにする作業や、寒さに弱い外のプラントをそろそろ移動しないと、とかいろいろやることがあります。
 ところで、この夏からダイエットを始め(必要に迫られて…)、スリムになりました。きっと、皆さんビックリするでしょう。

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会報目次

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