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新・信州人倶楽部


▲▲▲ 新・信州人倶楽部報 ▲▲▲



第13号

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〜本当の村人〜


K.T.

 八坂に住み始めてから早いもので3年が経ち、移住当初の頃は珍しかった畑仕事や村の行事が当たり前の事のようにめぐって来る。
 「そろそろササゲの種蒔だな」、「来週あたり草刈が入りそうだ」など、まわりの人々の目はともかくも自分自身はすっかり村人気取りといったところ。都会に比べて各段に多い保育園や小学校にかかわるお付き合いも、知り合いの数が増えるたびに億劫な場所から気の休まる場所へと変化していく。

 とはいえ、「今一つ馴染んでいないな」と思うのが“地元の同世代”で、「あ」と言えば「ほう」と返せる会話が出来るのはじいちゃんばあちゃん、こどもたち、村外からの移住家族。

 ところが同世代となるとそう事は運ばず、お互い語尾に気を付ける始末。うちの家内はというと、そのあたりも関係無く地元、移住、年代問わずそれなりにこなしている風。男と女の違いか、はたまた性格か。
「肩肘張らずに」と思ってみても、思えば思うほど逆にその辺が気になってギクシャク。まあ深刻に考える事でもないので、気長に構えてみようとこの頃は考えている。

 そんな我家もついにこの村に永住か?目下土地購入の算段中。村が15年ほど前に宅地分譲した土地が、売れたもののいつまでたっても家は建たず。業を煮やした村が昨年末買い戻した3区画。

 それぞれの地に一長一短。永住地と思うと選ぶ気持ちに力が入る。夫婦間でいくらか温度差はあるものの、田舎に来たひとつの目的は“家族の住む家”。

 家についての思いは人それぞれで、話を聞いたとある移住者のひとこと「本当に村の人になるんだね」。
 望むところか。





〜身近な山歩き〜
M.S.

“常念岳”

 安曇野を代表する山として、常念岳を挙げることに異論をはさむ人はいません。標高2,857mのこの山は、北アルプスの表玄関を形づくる山稜にあって、その中心を為すものであるといってもいいかもしれません。そして、面白いことにその山容は同じ安曇野でも少し所を変えただけで、容ぼうを一変してしまうことです。松本市内から望むときのそれは、北アルプスでも類を見ないくらいの、均整の取れたピラミダルな姿をしていますが、北上するにつれて本峰と前常念とが分離して見え、緊張感を欠いた間のびのした表情に変わってしまいます。穂高町あたりから仰ぐ常念岳がその典型ですけれど、昔から住んでいる人たちはそんな常念がいいと云っているのも、面白いものです。

 さて、常念岳への登山口は一の沢ルートと三股ルートがありますかが、登り易さは前者の方でしょう。常念乗越にある常念小屋まで4時間、そこから頂上まで40分が標準コースタイムです。しかし、現在の私共は小屋まで6時間半くらいかけて、ゆっくりと登っています。一の沢沿いの登山道は水場も豊富で、美味しい水を味わいながら、そして夏であれば色とりどりの高山植物をカメラに収めながら、散歩の気分で登ってしまいます。ハクサンイチゲ、シナノキンバイなど高山植物の常連さんに加えて、小山の前の砂礫地には可憐なコマクサにお目にかかることもできます。

 小屋からの眺望は、樹林帯の向こうに槍・穂高の上部が見えるだけであまり良いとはいえませんが、頂上まで行けば360度の展望が開けます。帰途は鼻歌まじりで4時間もあれば充分。下山後の温泉での骨休めは、山に登ったものだけが知り得る醍醐味です。

<参考資料>
・小屋は5月〜11月中旬まで通し営業で、料金は協定価格の1泊2食8,500円です。
・一の沢の駐車場は無料で、20〜30台くらい可。
・水場は前述の通り豊富で、最後の1時間半くらいの登りを除けば水筒も不要なくらいです。
・なお、駐車場までの林道は、途中から未舗装の悪路で、4WDの軽が最適です。


第10回例会

 今回は富士見町でそば打ち体験をしました。


第11回例会の案内

 今回の例会は豊科・三郷グループで企画していただき、久しぶりに「いろいろな人と語り合う」情報交換の場としました。いまのところ特に催しを企画していませんので、自由に懇談してください。もちろん多くの会員が集まるので、日頃気になっていることなど、議題の提供は大歓迎です。また、「顔は知っていても、お互いよく話したことがない」という人もいるでしょうし、何か発見があるかも…。

 場所は97年5月に倶楽部発足会を行った「ホリデー湯」よりさらに山の中に入ったところで、森の中の自然を満喫(いつも満喫している方も多いとは思いますが…)できます。時間があれば付近を散策するのもいいかもしれません。

 食事の用意はしませんので、各自お弁当や飲み物を持ってきてください。山荘ではガスが利用できるようですので、幹事で豚汁くらいは作ろうかと考えています。
・日時:9月19(日)11:00〜15:00頃
・場所:啼鳥山荘(堀金村)
 Tel:0263-72-3370
・参加費:小学生以上1,000円
 山荘使用料840円と、幹事が準備する豚汁などの代金です。
・持ち物:弁当、飲み物など
・参加申し込み:Sさんまで


〜もみじ狩りの散策〜

 観光で乗鞍方面に出かける人は多いのですが、日本の紅葉美ベスト3に入るという、以外と知らない隠れたスポットがあります。
 全国の紅葉を求め訪ね歩いた写真家の島田さん曰く、「ここの紅葉を見てから死になさい」という、それはビックリするような景観だということです。

 観光客で混雑しない時間に行きたいので、少し早めの行動開始とします。安曇村のドライブインで集合し、車の相乗りで現地へ向かいます。
歩くのは散策程度で「きつい」ということはありません。誰でも参加できると思いますが、それでも運動靴くらいは必要でしょう。また結構寒いので、防寒対策としてウインドブレーカーなどは準備してきてください。

 なお雨天の場合は中止にしますが、迷うときは当日の朝6:30までに島田さんに確認してください。

<スケジュール>
 ・10月3日(日)
 ・ドライブイン「風穴」に7:30集合
  (R158の新島々から7、8キロ地点です。)
 ・現地をお昼頃に解散
 ・持ち物:弁当、水筒、冬の防寒具、運動靴など
  (その他各自の必要と思うもの)
 ・参加申し込み:9月5日までにSさんへ


編集人から

 私は今年度の千曲川工事事務所「河川愛護モニター員」となり、時間のあるときに担当地域を回っています(まだ7月の1回だけですが…)。普段通過することの多い場所でもアカショウビンの鳴き声を聞いたりとか、思わぬ発見があるものです。

 担当は生坂村の日野橋(犀川)から新渕橋(梓川)までの間で、「気になること」、「意見したいこと」を毎月レポートします。皆さんの中で河川についての問題や意見がありましたら、中澤まで連絡してください。役に立てるかもしれません。

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