奥村土牛記念美術館

現代日本画壇の最高峰、奥村土牛の素描を収蔵した美術館です。
 館内には、高潔で至純な土牛美術に迫る作品が42点展示されており、年3回、4月・7月・11月に展示替え行われています。
 また、当館は大正末期の欅と桧造りの建物で、合う天井、自然木の欄間など、現在でもなかなか目にすることができない造りになっている他、手作りのガラスや建具などもそのまま使用しており、当時の最高水準の建築様式も来館者の目を楽しませてくれます。
●場所 八千穂駅 前
●電話 0267ー88ー3881

奥村土牛画伯



 明治22年2月18日東京都京橋区に生まれる。16歳の時に、梶田半古の門に入り、塾頭級の小林古径の指導をうける。以来101歳で天寿を全うするまで、ただひたすら絵筆を握り続けた。「私の仕事もやっと少しわかりかけてきたかと思ったら、いつか八十路を超えてしまった。私はこれから死ぬまで、初心を忘れずに、まずくとも生きた絵が描きたい。」と自叙伝牛の歩み」で語っています。
 奥村土牛画伯は、昭和22年から昭和26年までの4年間、天神町地区にある黒沢合資会社の離れに生活されており、画筆を執られておりました。
 美術館の会館に際し、画伯自ら筆をとり「奥村土牛記念美術館」の看板を書き上げられました。来館者を迎えるこの看板は画伯の絶筆作品です。


      穂積 昭和25年(1950)

穂積は、当美術館の建てられている地名です。
八千穂村